2005年8月2日(火)「しんぶん赤旗」

相模原市長 政府に署名提出

米軍司令部の転入反対


 米陸軍・第一軍団司令部のキャンプ座間(神奈川県相模原市、座間市)への移転に反対して、相模原市の小川勇夫市長は一日、首相官邸に出向いて細田博之官房長官と会い、小泉首相あての市民の署名二十一万九百五十一人分を提出しました。

 小川市長は「司令部等の移転は、キャンプ座間の強化・永久化につながるもので到底容認できない」とし、「市民の意向を真摯(しんし)に受け止め、誠実に対応するよう」強く要望しました。

 大野功統防衛庁長官、外務省の河相周夫北米局長にも要望しました。

 細田官房長官は「署名は重く受けとめ、自治体には事前に話し、地元の意向を聴く機会をつくる」と答えました。

 大野防衛庁長官らも「署名は重く受け止める」と答えました。

 署名は、市と市議会、自治会連合会など三十七団体・機関でつくる「相模原市米軍基地返還促進等市民協議会」(会長・小川市長)が取り組んだもので、国への提出、要望活動には、副会長の今井満市議会議長、三橋豊市自治会連合会会長も同席しました。

 相模原市内には、キャンプ座間、相模総合補給廠(しょう)、相模原住宅地区という三つの米陸軍の基地があり、近くの米海軍・厚木基地(大和市、綾瀬市)に離着陸する空母艦載機の激しい騒音被害も受けています。

 署名では、司令部移転反対や、基地の早期返還、航空機騒音の解消などを求めています。

 この問題では、座間市も五月に、人口の半数に迫る約六万人分の司令部移転反対の署名を国に提出しています。


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