2005年8月1日(月)「しんぶん赤旗」
6カ国協議共同文書
文案の調整続く
【北京=菊池敏也】北京の釣魚台国賓館で開かれている朝鮮半島の核問題をめぐる六カ国協議は三十一日、中国が前日に提示した共同文書草案について、次席代表レベルでの協議が進められました。
日本代表団関係者によると、中国が示した草案を各国が「率直かつ建設的に」約四時間半にわたって討議。「激しい応酬をした場面」もあったといいます。
韓国首席代表の宋旻淳外交通商次官補は同日午後、記者会見で「草案は長いものではないが、各国は協議のなかで論及した核心的問題を盛り込もうとした」と発言。「朝鮮半島非核化の実現と北朝鮮の核問題解決を目標とした強固な枠組みが必要という点では共通の認識がある。その上で密度のある効果的な協議を進めていく」と語りました。また、韓国の提案が「北朝鮮の核問題を解決する重要な支柱の一つとなるだろう」と強調しました。
日本次席代表の斎木昭隆外務省アジア大洋州局審議官は、三十一日朝、「昨日中国から考え方が示されたので、それを一つのたたき台として、今日全力をあげて、みんなで合意文書の作成をめざす交渉を行う」とのべました。