2005年8月1日(月)「しんぶん赤旗」

核兵器

全保有国に廃絶要求

アピール採択

国際市民会議が閉会


 「すべての核保有国は保有核兵器を廃棄せよ」のアピールを採択し、東京・日本青年館で開かれていた「ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議(広範な市民による実行委員会主催)」が三十一日、閉会しました。

 三日間にわたる議論を受け、国際市民会議の最後は、「ヒロシマ・ナガサキが未来へ語りかけること」をテーマに、約七百人が参加し、「被爆六十周年市民集会」を開きました。

 「若い世代も、自分でできるだけのことをやっていきます。被爆者のみなさんも、一人でも多くの次の世代に思いを伝えてください」と、会場からの女子高校生の訴えに、会場は大きな拍手に包まれました。

 「被爆者のために原爆の定義を確立させ、東北アジアに核のない平和な共同体が形成されるのではないか」(韓国・強制動員被害真相究明委員会の崔鳳泰事務局長)「時間があるうちに、被爆者から勇気、信念、共感を学ぶことが大切」(平和・軍縮教育研究家のキャサリン・サリバン氏)「被爆者は核兵器は嫌だと本能的に意識している。これを世界の共通の財産に」(日本被団協の小西悟事務局長)と討論しました。

 「被爆者が集まったこの場から、ノーモア ヒロシマ・ナガサキ・ヒバクシャのメッセージを世界に発信したい」とクリストファー・ウィラマントリ氏(前国際司法裁判所副所長)も強調しました。

 伊藤一長・長崎市長が特別発言。「NPT(核不拡散条約)再検討会議の結果にがっかりする人もいるかもしれないが、私たちは負けない」と力を込め、政府に非核三原則を法制化させようと呼びかけました。

 秋葉忠利広島市長がメッセージを寄せました。集会後、参加者たちはピースウオークをしました。


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