2005年7月31日(日)「しんぶん赤旗」

米軍ヘリ不時着

海水浴にぎわう周辺

神奈川・片瀬海岸


 三十日午前十一時四十五分ごろ、江の島に面した神奈川県藤沢市片瀬海岸の漁港建設地に、米海軍・厚木基地(同県大和市、綾瀬市)所属のヘリコプターが不時着しました。けが人は、出ませんでしたが、現場周辺は、海水浴客でにぎわい、一歩間違えば、大惨事になるところでした。

 在日米軍司令部などの説明によると、不時着したのは、厚木基地の第五一対潜ヘリコプター飛行中隊に所属するUH―3Hヘリコプター。同機は、午前十時ごろに厚木基地を飛び立ち、相模湾で訓練の後、同基地へ戻る途中、油圧が下がるエンジントラブルで不時着しました。

 機体は、コンクリート上に着地し、前方へ滑るようにして止まり、オイルが漏れ出ました。

 現場付近で塗装作業をしていた斉藤竜さん(29)は「ヘリが超低空で来て、墜落するかと思いました。羽根の音がバッバッバッとして、ドカーンと大きな音がしました。爆発したら大惨事だったと思います」と語り、現場近くの釣り舟業の北村広子さん(63)は「二階で仕事をしていたら揺れて地震かと思いました。民家に落ちていたら大変でした」と話していました。

 神奈川県内では、米軍ヘリコプターの不時着(二〇〇三年五月秦野市、〇四年八月横浜市、〇五年二月伊勢原市)や銃弾落下事故(〇四年七月、横浜市)、FA18Cホーネット戦闘攻撃機の金属部品落下事故(〇四年十二月、藤沢市)など米軍機の事故が相次いでいます。

■大森前衆院議員現場で状況調査

 日本共産党の大森たけし前衆院議員(衆院比例・神奈川5区候補)は事故後ただちに現場に急行し状況を調査。畑野君枝前参院議員も現地に向かいました。党神奈川県委員会(小池潔委員長)は厚木基地司令官に抗議電報を打ち、人口密集地上空での米軍機の飛行即時全面中止を求めました。

 調査には、大森氏のほか鈴木とも子県議(藤沢市選出)、沼上つねお湘南地区委員長(衆院神奈川12区候補)、柳沢潤次藤沢市議団長らが参加しました。


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