2005年7月31日(日)「しんぶん赤旗」

ゆうPress

共産党ってあったかい

スナックでバイト・農業青年

過疎の町で入党続く

北海道上川地区


地図

■人を見る目変わった私…

■めちゃ眠いけど学習会へ

 北海道の中央、北は名寄市から南は富良野市まで南北二百五十キロメートルの広い上川地域。過疎の農村地帯です。そこで青年が相次いで日本共産党に入っています。どんな青年が、どんな思いで共産党に入っているのでしょうか。

 (那須絹江)


 旭川市街をぬけ、両側に水田が広がる国道を車で走ること三十分、比布町に入りました。日本共産党上川地区委員会の事務所がある人口四千五百人余の町です。事務所の周囲も田んぼ。コンビニは一キロメートル先。「どこに青年がいるのだろう」と思わずにはいられない風景です。

 「働くところがないんですよ。本当に」。上川地区の遠藤英徳委員長(54)がいいました。

 地元の若者は高校を卒業すると九割がこの地域を出ていきます。残った青年で役場や農協などに就職できるのは、ほんの一握り。

 党に入ってきているのは農業後継青年のほか、多くがアルバイトや求職中の青年です。そのなかに夜、働く女性たちがいます。

■昼の仕事がない

 育さん(28)、ひろさん(27)、雅さん(25)はスナックで働いています。

 「本当は昼の仕事をしたいのですが、求人情報誌を見ると、三―五時間くらいのアルバイトが多く、私のような高校中退は正社員で働くのが難しいのです。お酒が飲みたくないときや疲れているときも、きれいに着飾って、毎日二日酔い状態で働いています」。育さんが、青年問題の学習会に参加したときに書いた感想文の一部です。

 就職しようと求人誌を買って一生懸命に探したという育さん。「高校を卒業していれば、せめて面接だけでも受けられたのに…」と、後悔せずにはいられません。

 同じ店で働く雅さんも「本当は夜の仕事なんてしたくなかった」といいます。高校卒業後、通信教育で美容師の資格を取りました。見習いとして勤めた美容院の給料は七万円。生活のためにスナックでアルバイトをはじめました。掛け持ちで一年間頑張りましたが給料は上がらず、もう体がついていきませんでした。結局、夜のバイトだけになりました。

 午前二時前後に帰宅し、午後遅い時刻に起きて出勤。手取り二十数万円の給料から、通勤のタクシー代、化粧品や衣装代が出ていきます。

 将来に不安を抱えながら、今の生活を変える唯一の希望は「結婚」だと口をそろえる三人。

■話聞いてくれた

 政治や選挙とは無縁だった三人が、知り合いを通して遠藤委員長と出会いました。学習交流会に誘われ、「危なくない?」「だまされてるかも…」と警戒しながら参加してみると、ためになるし、楽しそうだと思いました。

 入党した三人は、毎月の学習交流会に必ず参加します。

 「初めての学習会は難しくて、まるで英語を聞いているみたいだった」(育さん)

 「ぶっちゃけ、すっごく面倒。めちゃくちゃ眠たいし」(ひろさん)

 それでも行けば交流できて面白いし、視野が広がって自分のためになるから、頑張って早起きするのだといいます。

 「共産党に入って自分が変わったと思うことは、差別(意識)がなくなったことかな」と話すのはひろさんです。

 以前は泥のついた作業着で店に来る客が嫌いでした。「汚い。お風呂に入ってからくればいいのに、って思ってた」。いまは“この人、きょう一日頑張ったんだなあ。そしてまっすぐお店に来てくれたんだ”と思うようになりました。

 雅さんは「医療とか福祉とか、これまで関心のなかったことが学べるのが楽しい。テレビもバラエティーとドラマしか見なかったのに、ニュースも見るようになりました」といいます。

 最近、二十歳で二歳の子を抱えるシングルマザーも共産党に加わりました。子どもを託児所に預けて、夜働いています。同じ境遇の青年党員に誘われ、学習交流会に子連れでやって来ました。真剣に身の上話を聞く遠藤委員長に「話を聞いてくれたおとなは初めて。学習会は難しかったけど、子どものためにも勉強したい」と…。


▼彼らの希望になりたい

▼地区委員会の人たち

 日本共産党上川地区の人たちは、青年の現状に胸を痛めながら、厳しい世の中を希望を持って生きてほしいと願い、青年に入党を働きかけています。

 元比布町議で地区副委員長の中野芳宣さん(58)は「“勝ち組・負け組”といわれる今の日本で、圧倒的多数の青年が希望をもてずにいます。“負け組”といわれる青年も何かを力にして生きていかなければならない。彼らの希望になるのが共産党の役割だと思うんです」と話します。

 「共産党は温かい」「なんでも話せる雰囲気」という新入党員が、学習交流会に友だちを誘ってきます。ここ1年余で28人が共産党の一員になりました。

 7月、小林多喜二を描いた芝居「早春の賦」を見て「屈しない多喜二の生き方がカッコイイ」と青年3人が党に加わりました。24日には、党創立83周年記念講演会のビデオを見て、これまで3度、入党を働きかけていた農業青年がついに入党しました。


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