2005年7月30日(土)「しんぶん赤旗」

米陸軍

部隊再配置を発表

第1軍団司令部 座間移転は「交渉中」


 【ワシントン=浜谷浩司】米陸軍省は二十七日、一九三九年以来という大規模な部隊再編成の具体的配置計画を発表しました。

 「冷戦」時代の師団を中心とした編成から、対テロ戦争に合わせた旅団規模の戦力を必要なところに投入できるようモジュール化(組み立て方式化)した旅団戦闘チームへと一段と重心を移すものです。

 これによってドイツや韓国など海外に展開する兵力のうち五万人を二〇〇九年までに米本土内の基地に移駐させる方針。一方で、日本については第一軍団司令部(米ワシントン州)をキャンプ座間(神奈川県)に前進移転させる計画を「交渉中だ」(コドイ陸軍副参謀長)としています。

 陸軍省は発表で、部隊編成のモジュール化を「より強力、柔軟で緊急展開できる」ようにする「陸軍の最も重要な変革」(ハーベイ陸軍長官)と指摘。モジュール化とその実際の配置を、地球規模での対テロ戦争をはじめとする戦略課題に対応する態勢を備えるうえで「決定的」だと強調しています。

 旅団戦闘チームの数をこれまでの三十三から四十三に拡大。また、それぞれの編成をストライカー(装甲兵員輸送車)旅団、歩兵を中心とする軽旅団、戦車などを装備した重旅団の三種類に標準化します。

 一方、ドイツに駐留する第一歩兵師団と第一機甲師団をそれぞれカンザス州とテキサス州の基地に移転。韓国からは、現在イラクに派遣されている第二歩兵師団第二旅団をコロラド州の基地に移します。


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