2005年7月29日(金)「しんぶん赤旗」
BSE
米でまた疑い牛
確定検査へ 陽性なら3頭目
【ワシントン=浜谷浩司】米農務省は二十七日、BSE(牛海綿状脳症)に感染した疑いがある牛が米国内でみつかり、確定検査を国内施設と英国の研究所の両方で行うと発表しました。結果は来週初めに明らかになる見込みで、陽性と判断されれば米国内で三頭目となります。
発表によれば、この牛は「十二歳以上」で、出産時の合併症で死亡。民間の獣医が四月に検体を採取したものの提出を忘れ、提出されたのは先週だったといいます。
検体は保存処理されていたため、日本などで確定検査に用いられるウエスタンブロット法は使えません。同省は、確定検査も免疫組織化学的検査(IHC)で行うとし、IHCでは脳組織の採取位置によって結果が異なる可能性があることから、数カ所から組織を採取するとしています。
六月に確認された米国産初の感染牛では、当初IHCで「シロ」と判定されていたものが、ウエスタンブロット法で「クロ」と覆っていることから、今回の判定結果に疑問が残る可能性もあります。
一方、米消費者連盟は今回の発表に先立つ二十五日、ジョハンズ農務長官に書簡を送り、これまでに検査が行われた四十一万九千頭余りの詳細なデータを開示するよう求めました。同連盟は、農務省のBSE検査は「信頼性に重大な疑問がある」と指摘しています。
また、市民団体パブリックシティズンは二十七日、「どれだけ感染が確認されたら、政府は規制の抜け穴をふさぐのか」とし、牛の血液や鶏舎の排せつ物を牛のエサに混ぜるのを禁止するよう要求しています。

