2005年7月29日(金)「しんぶん赤旗」

「つくる会」教科書

歴史を戦前へ戻すもの

栃木市で市民らが集会


 栃木県栃木市で二十八日、市民ら百二十人が集まり、「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長を迎え、「戦争賛美のつくる会教科書はいらない」との決意に燃えた集会を開きました。

 扶桑社版教科書を読んだという大塚かや子さん(53)は「国を守る崇高な義務が国民にあるとした記述を読み、歴史が戦前へ戻ると直感しました。憲法改悪につながります。絶対に採択させない」と話します。

 俵氏は、扶桑社版教科書採択の狙いを「国家への愛国心を育て、国民の歴史観を変え、日本を戦争する国にするためだ」と指摘。「大田原市教育委員会の採択は歴史に汚点を残したが、栃木市で拡大してはならない」と訴えました。

 同市は、四年前「つくる会」の教科書は、いったん選定されたものの、世論の批判を浴びて撤回に追い込まれた下都賀地区の一つ。


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