2005年7月23日(土)「しんぶん赤旗」

「社会保障費増やして」が1位

国の予算 保団連患者アンケート

回答の9割占める


 医師・歯科医師でつくる全国保険医団体連合会(保団連)がおこなった患者アンケートで、「増やしてほしい国の予算」は「社会保障費」という回答が約九割、群を抜いて一位でした。二十二日までの集計で分かりました。保団連は「財務省が来年度の概算要求で社会保障予算の自然増を四千億―五千億円削減すると、報道されている。しかし、患者さんの大多数は社会保障予算の拡充を求めていることが分かった」としています。


表

 アンケートは六月下旬から七月上旬にかけて全国百二十四の医療機関で実施。回答者数は六百十四人でした。

 それによると、「日本の予算のうちで、どの分野を増やしてほしいですか」との質問に対して予算項目のうち三項目まで選ぶ方式。回答は「社会保障費」が87・1%で一位。次いで「食料安定費」が44・5%、「文教費」が32・9%となりました。一方、「防衛費」は2・8%しかありませんでした。

 また、政府が検討している「患者負担増計画」の(1)長期入院の食事代、室料の全額自己負担化(2)高齢者の窓口負担を現行一割から二割(一定所得以上は二割から三割)に引き上げる―という項目についても質問しています。(1)では「反対」が76・9%、(2)でも「反対」が75・9%と回答。負担増計画に反対が圧倒的に多数でした。

 「保険のきかない医療費を増やす『混合診療の解禁』についてどう思うか」との質問にも75・1%が反対しました。

 アンケート回答者の年代構成は五十代が21・3%で一番多く、次いで六十代が18・7%、七十代、四十代の順です。


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