2005年7月22日(金)「しんぶん赤旗」
安全・安心の看護がしたい
医療改悪反対・改憲阻もう
日本医労連が大会
日本医労連(日本医療労働組合連合会)は二十一日、第五十五回定期大会を静岡県熱海市で開きました。三日間の日程。
田中千恵子委員長は、五年ぶりに組織を増やして大会を迎えたことを報告。夢と希望を抱いて就職しても、新卒看護師の十二人に一人が一年以内に退職していると指摘し、「『安全・安心の看護がしたい、だから看護師を増やしてください』と職場実態を国民に訴え、大増員をかちとろう」とよびかけました。
二〇〇五年度運動方針案は、(1)看護師をはじめとする医療労働者の大幅増員の実現と働くルールの確立(2)政府が計画する医療制度の抜本改悪をはね返す(3)憲法改悪を阻止する(4)日本医労連の組織の拡大・強化を運動の基調にすえ、国民・労働者、医療関係団体との共同をいっそうすすめる――としています。
国民皆保険制度を形がい化する混合診療の解禁や医療分野への株式会社の参入、高齢者にさらなる負担を強いる「高齢者医療制度の創設」など、政府が計画する医療制度の抜本改悪を「医療にたいする公的責任を投げ捨て、医療を営利化するもの」と批判しています。
来賓として、全労連の西川征矢副議長、全日本民医連の長瀬文雄事務局長、日本共産党の石井郁子副委員長(衆院議員)らがあいさつしました。 石井氏は、「国民医療を守ることと医療労働者の生活と権利を守ることを一体に、安全・安心の医療をめざして奮闘するみなさんと、協力共同して全力をつくします」とのべ、激励しました。