2005年7月19日(火)「しんぶん赤旗」

瀬川さん第1局は惜敗

将棋プロ編入六番勝負


 将棋のアマチュア強豪・瀬川晶司さん(35)がプロ編入試験六番勝負に挑む第一局は十八日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで四百人を超える満員のファンが観戦するなかおこなわれ、激戦の末、先手の佐藤天彦三段(17)が91手までで勝ち、瀬川さんは惜敗しました。

 今回の試験は瀬川さんが対プロ戦で17勝8敗の好成績をあげファンの後押しもあって実現し、三勝すればプロ入り。奨励会で好成績をあげなければプロになれない将棋界にあっては異例の試み。

 午前九時半の開場とともに観客席はいっぱい。

 さいたま市からきた高橋努さん(34)は「瀬川さんは同年代。やっとつかんだチャンスを生かしサラリーマンの夢を実現してほしい」とのべました。

 舞台中央の向かって左側で対局、右側で鈴木大介八段らが大盤解説する方式。佐藤三段は横歩取り戦法をとり、双方とも居飛車で積極的に攻撃。「一直線にたたかえばこうなるというお手本のような」(鈴木八段)展開となり、両対局者とも時間を使いきり秒読みのなかで佐藤三段がスキをとらえ勝利しました。

 佐藤三段は「緊張しました。さすがに一筋縄ではいかなかった」。瀬川さんは「好きな戦法で指せ満足。二局目以降も踏み込んでベストを尽くしたい」とのべました。

 第二局は八月十四日、関西将棋会館で神吉宏充六段と対戦。


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