2005年7月16日(土)「しんぶん赤旗」
東京・杉並不当逮捕
門屋さん釈放
東京・杉並区内の専門学校で学生と対話していて不当逮捕されていた民主青年同盟中央常任委員の門屋史明さん(34)は十五日、処分保留のまま勾留期限を四日残して釈放されました。門屋さんは、不当な逮捕・勾留にたいして完全黙秘でたたかいぬきました。
民青同盟などは、引き続き門屋さんの不起訴を求めています。
門屋さんは六月二十八日、杉並区の阿佐ケ谷美術専門学校で学生と対話していたところを「建造物侵入」として逮捕されました。民青同盟中央委員会などが憲法で保障された正当な活動への弾圧として抗議、即時釈放と不起訴を求めていました。
不起訴を求める団体署名は十五日までに約千三百に上っています。
十七日ぶりに釈放された門屋さんを杉並署前で支援の青年たちが大きな拍手で迎えました。駆け寄った民青同盟の姫井二郎委員長と抱き合う門屋さんに「よくがんばった」と声がかかりました。
門屋さんは「不当逮捕は許せないと訴えつづけてくれたみなさんの力が、今回の結果を生んだと思います。堂々とたたかえば権力の横暴を打ち破れる」と、不起訴を勝ち取る決意を語りました。
同日夜には都内で報告集会が開かれ、青年ら約五十人が参加。
経過を報告した久保木亮介弁護士は、困難な中で門屋さんが黙秘を貫いたことと、仲間たちの支援が釈放につながったと指摘。「学費や政治の問題を話すことを弾圧するとは本当に許せない」などの発言が続き、門屋さんとともに活動してきた杉並区の青年たちは、今回の支援活動を通して一人ひとりが成長していると語りました。民青同盟の姫井委員長は「不起訴を勝ち取ってともに喜びあえる日を目指したい」と訴えました。

