2005年7月16日(土)「しんぶん赤旗」

安保理改革

「G4と交渉」の用意

アフリカ連合議長国が表明


 【ワシントン=山崎伸治】ナイジェリアのアデニジ外相は十四日、国連本部で記者会見し、安全保障理事会改革をめぐり、アフリカ諸国は先に「枠組み決議案」を提出した日本など四カ国(G4)と交渉するつもりだとのべました。

 ナイジェリアが議長を務めるアフリカ連合(AU)は十三日、安保理常任理事国を六カ国増やし、うち二カ国をアフリカに振り当て、「拒否権」も認めるなどとした独自の「枠組み決議案」を国連事務局に提出しています。

 アデニジ氏は、同案がAUの「全会一致の立場」だとしたうえで、「他のグループの意見を聞かなければならない。だから交渉がおこなわれる。反応や忠告だけでなく、関心や見方を聞くまでは決まった態度をとることはできない。アフリカ諸国だけでは決議案を可決できない」「交渉では何も排除しない」とのべました。

 しかし同氏は、アフリカに振り当てる理事国の数など「中核となる問題では交渉の余地はない」と強調。「拒否権」については「時代遅れで非民主的」としながらも、「ある国が他の国に拒否権を行使するなら、その国は対抗する権利を持つべきだ」と容認する考えを示しました。


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