2005年7月9日(土)「しんぶん赤旗」

国際法に従いテロ対策

G8声明 温暖化・アフリカも


 【グレンイーグルズ=山崎伸治】当地で開かれている主要国首脳会議(G8サミット)は最終日の八日、三日間の議論をふまえた「気候変動」、「アフリカ」、「テロ対策」などの声明を発表しました。

 このうち「気候変動」では、「人間の活動等が温暖化に関連する温室効果ガス増加の主要な原因」と明記。米国を除く「京都議定書締約国はその発効を歓迎し、その成功に向け取り組む」としています。「グレンイーグルズ行動計画」として、「エネルギー利用方法の転換」「研究開発の促進」など六項目を提起。エネルギー効率の向上や省エネ推進、再生可能エネルギー利用の拡大などを掲げています。

 「アフリカ」では、(1)紛争解決・平和維持能力向上への支援の拡充(2)政府の腐敗を許さない「よい統治・反応のよい統治」の促進(3)初等教育や基礎保健医療の充実など「人々への投資」の拡大―などを盛り込んでいます。

 「テロ対策」では、G8がテロとの国際的なたたかいで団結し、「いかなるテロ行為も非難する」と表明。「新たな世代のテロリストの出現の予防」として、紛争解決、予防、貧困削減、社会的・政治的権利の促進、民主的な改革、文明間の相互理解の促進などの重要性を指摘しています。さらに、テロへの対応では「民主主義の共通価値」を尊重し、「テロとのたたかいでは国際法にしたがい、人権を尊重する」ことを明記しています。


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