2005年6月30日(木)「しんぶん赤旗」

ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議

核兵器の犯罪性明らかに

在韓被爆者の証言なども企画


 被爆六十年のこの夏、「ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議」が七月二十九日から三十一日の日程で東京・日本青年館で開かれます。被爆者や広範な市民団体でつくる実行委員会は、国際市民会議成功に向けて準備をすすめています。

 国際市民会議は、原爆被害の全体像を明らかにし、核兵器の犯罪性を裁こうと被爆者が中心となって呼びかけました。作家の井上ひさしさんや秋葉忠利・広島市長、伊藤一長・長崎市長、広範な宗教者や市民団体の代表が実行委員になっています。

 「広島・長崎の原爆被害の実相解明」「核兵器の犯罪性」「被爆者の要求と権利」「ヒロシマ・ナガサキの継承」の四つのテーマに基づき、企画を練っています。

 「原爆被害の実相解明」のテーマでは、映像や証言によって解明をはかるほか、被爆医療に携わってきた医師の肥田舜太郎さん、精神科医の中沢正夫さん、濱谷正晴・一橋大学教授、アメリカのエネルギー環境研究所のアージュン・マキジャニさんが発言します。

 「核兵器の犯罪性」のテーマでは、前国際司法裁判所副所長のクリストファ・ウィラマントリさん、高橋哲哉・東京大学大学院教授が全体会で基調報告します。

 「被爆者の要求と権利」のテーマでは、在韓被爆者の郭貴勲さんや「被爆二世」代表が発言を予定。「ヒロシマ・ナガサキの継承」のテーマは、「平和教育」「対話と交流」「メディア」の三分科会で討論します。

 実行委は、国際市民会議に向け、昨年から「ヒロシマ・ナガサキと日本国憲法九条を考える」などのテーマでプレ企画を実施してきました。

 日本被団協は、国際市民会議を今年度の重点課題とし、被爆者による「私の訴え」や被爆体験の語り伝えなどをすすめ、会議に持ち寄ろうととりくんでいます。


■7月29日〜31日 日程と会場

 市民会議の日程と会場は次の通りです。

 【七月二十九日】▽午後六時―九時、オープニング企画「映像と証言で綴(つづ)る原爆被害の全体像」

 【三十日】▽午前九時―正午、第一テーマ「原爆被害の実相解明」▽午後一時―三時、第二テーマ「核兵器の犯罪性」全体会▽午後三時半―六時、同分科会、第三テーマ「被爆者の要求と権利」分科会▽午後七時、クラシックコンサート「水ヲ下サイ」

 【三十一日】▽午前九時―正午、「被爆者の要求と権利」分科会、第四テーマ「ヒロシマ・ナガサキの継承」分科会▽午後一時―四時、被爆六十周年市民集会▽午後四時、ピースウオーク

 会場は、いずれも日本青年館(JR信濃町駅、千駄ケ谷駅下車歩いて七分)。参加費一日券二千円、三日通し券五千円(一般)。コンサートは別料金。

 問い合わせ先=市民会議事務局(日本青年団協議会気付)TEL03(3475)2490


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