2005年6月21日(火)「しんぶん赤旗」

仏教は「殺すなかれ」

立正平和の会 9条守るシンポ


 日蓮宗内の任意団体「立正平和の会」は二十日、「憲法九条を守る講演&シンポジウム」とする集会を東京・大田区内で開催、市民や僧侶七十人が集まり、活発に意見をのべあいました。

 作家の早乙女勝元さんの講演後、「憲法九条を考えるシンポジウム」に。パネリストは金子勝立正大学教授、得平悦・北鎌倉美術館プロデューサー、石川浩徳立正平和の会副理事長、村井信照全国日蓮宗青年会教宣担当委員長の各氏。

 金子氏が「憲法九条を取り入れようという動きが世界に広がっている一方で、なぜ改憲して九条をつぶすのか。このギャップが日本を滅ぼす道となる。改悪は何としても阻止しなければならない」と問題提起。各氏もそれぞれの立場から平和憲法を守る決意を発言しました。

 石川氏は、横浜で空襲にあった経験を話し、「釈迦(しゃか)の教えの根本精神の一つが『殺すなかれ』。仏教徒として平和憲法を変えてはならないという思いを強くしている」とのべました。

 会場の参加者からも「九条は、不殺生、不戦のための世界共通の言葉になりうる。世界の宗教者が集まって話し合うことが必要だ」と活発に意見が出されました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp