2005年6月6日(月)「しんぶん赤旗」

独仏が緊急首脳会談

欧州憲法 各国に手続き継続訴え


 【ベルリン=片岡正明】ドイツのシュレーダー首相とフランスのシラク大統領は四日、ベルリンで緊急首脳会談を行い、欧州連合(EU)各国が欧州憲法の批准手続きを継続するよう呼び掛けました。会談はフランス、オランダの国民投票で批准が相次いで否決されたことを受け、対応を検討したもの。

 独首相府のアンダ報道官は両首脳の会談後、「EU加盟各国には欧州憲法に意思表示する権利と義務があり、すべての国の意見が尊重されなければならず、欧州憲法の批准手続きは継続すべきだということで両首脳は一致した」と述べ、「困難があっても、欧州の理想を引っ込めてはならない。欧州の理想を基礎にして困難を解決すべきだ」と強調しました。

 シラク大統領の報道官は「EUは経済、社会、政治的観点から人々の不安に応えなければならない」とし、十六日から始まるEU首脳会議に向け「困難な時期にEUはより緊密に協力すべきだ。両首脳は欧州統合をさらに進めていくことで一致している」と語りました。

 一方、EUの二〇〇七―一三年の加盟国の財政支出をめぐり難航しているEU予算について、アンダ報道官は「国家の利己心がこれ以上大きな影響を及ぼしてはならない」と述べ、ドイツに妥協の用意があると表明しました。

 独仏両首脳は十日にパリで再会談する予定。またイギリスのブレア英首相とシュレーダー首相は十三日にベルリンで会談する見通しです。


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