2005年6月5日(日)「しんぶん赤旗」

小さくても輝く自治体

各地の町村長ら300人交流

個性生かし地域づくり


 第五回「小さくても輝く自治体フォーラム」が四日、新潟県関川村で始まりました。全国各地の町村長、助役をはじめ自治体関係者など約三百人が参加。「地域経済活性化」「住民協働」の政策課題を中心に、五日まで開かれます。

 同フォーラムは、開催地の関川村・平田大六村長、長野県栄村・高橋彦芳村長ら全国二十五の町村長が呼びかけ人となり、国の「三位一体の改革」や「平成の大合併」などにより地方交付税交付金が削減される中、全国の小規模自治体が地方財政や高齢化社会などの問題を交流し豊かな政策づくりを目的に開いたもの。

 平田村長はあいさつの中で、「村の自立に向けて進むために、『人づくり』が重要な柱。小さくてもキラリと光る村づくりに向け頑張りたい」と述べました。

 秋田県上小阿仁村、長野県栄村、岐阜県白川村、山形県戸沢村から各地の取り組みが報告されました。

 栄村・高橋村長は、村づくりについて述べ「住民がいかに実践的に自治を発展させるかが自立のカギになる」と訴えました。

 京都大学・岡田知弘教授は「地域経済を豊かにするために何ができるのか」と題し記念講演。「政府は地域の活性化として市町村合併を進めてきたが、企業誘致しても経済波及効果は少なく合併による持続的な発展はない。中山間地域ほど、企業誘致より地元農林水産加工販売所のほうが経済効果は大きい」と指摘し、地元の個性を生かした地域づくりを呼びかけました。


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