2005年5月30日(月)「しんぶん赤旗」

非戦の誓い 舞う


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「非戦の誓い」の100畳敷き大凧をあげる人たち=29日、滋賀県東近江市

 滋賀県東近江市の河川敷で二十九日、八日市大凧(おおだこ)まつりが開かれ、「非戦の誓い」の百畳敷き大凧=縦十三メートル、横十二メートル、約七百キロ=が舞いました。大凧は浮上約五秒後に、凧の骨が折れて落下。約百人の市民とともに大綱を引いた大凧保存会の人たちは「修理して、来年は立派に揚げますよ」と意気軒高でした。

 国の選択無形民俗文化財の八日市大凧は、大きさと「判じもん」とよばれる図柄が特徴。三年ぶりに新調された図柄は、「平和」をテーマに公募したもので、飛び魚の絵が「誓(ちかい)」の文字に重なっています。飛び魚の飛が「非」、魚が「ウォー」(英語で戦争)で、「非戦の誓い」と読ませるしかけです。

 八日市大凧は約三百年の歴史を持ち、戦争で約二十年間中断しましたが、戦後に復活。アメリカやフランス、中国などにも出かけています。「非戦の誓い」の大凧は、〇七年まで毎年、五月の第四日曜の八日市大凧まつりで揚げられます。


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