2005年5月26日(木)「しんぶん赤旗」

05都議選 駆ける 6月24日告示

小児救急医療拡充の先頭に

世田谷区(定数8)

たぞえ民夫(55)前


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子育ての環境づくりについて語る、たぞえ民夫候補

 世田谷区では定数8に対して、12人(日本共産党1、自民3、民主3、公明2、社民1、ネット1、無所属1)が立候補を予定。日本共産党は、たぞえ民夫候補の議席回復をめざします。

 「都立子ども病院をつくり、小児救急医療の拡充を」。世田谷区で、たぞえ民夫前都議は住民運動の先頭に立っています。

 同区では、二〇〇二年十二月に都立母子保健院が廃止されました。同院は、電話相談も行うなど、「心のセンター」と呼ばれ、子育て世代の住民から親しまれてきました。存続を願う署名は十万人を超えましたが、都議会では自民、民主、公明が廃止条例に賛成して推進しました。

 「『オール与党』が、弱い立場の人びとを狙って福祉を切り捨てている典型だ」と、たぞえさん。母子保健院の廃止で、区内にある休日・夜間の小児救急医療機関は国立成育医療センター一カ所に。たぞえさんは〇四年十一月、同センターの夜間救急外来を視察しました。「まさに大混雑。『意識がない。早く診て』と訴える母親の声が待合室に響いていました」

 「小児救急医療体制の整備を」。たぞえさんは、すぐに都に要請しました。都も「不足していることは認識している。関係機関に働きかけている」と、小児救急医療機関の不足を認めました。

 しかし、都政の小児医療切り捨てはとまりません。同区では、国内最大規模の児童・思春期精神疾患の専門病院である都立梅ケ丘病院も廃止されようとしています。自民、民主、公明の各党が廃止を推進しているのです。

 たぞえさんは訴えます。「梅ケ丘病院は廃止ではなく、充実させるのが住民の願い。小児科を併設させて、小児救急医療機関としても機能する子どもの専門病院『都立子ども病院』にしよう」

 二人の子どもを育てる高城訓子さん(40)=同区桜丘=は言います。「民間の小児科が減っている今だからこそ、都政がしっかり支えてほしい。たぞえさんならやってくれる」

略歴 前都議(2期)。都議会文教委員長、都市計画審議会委員など歴任。和光大学人文学部卒。東京都出身

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