2005年5月23日(月)「しんぶん赤旗」

命・平和・憲法語る

京都・鞍馬寺に310人


 義経ブームで沸く鞍馬寺(京都市左京区)の本坊で二十二日、「鞍馬で平和を語る会」が開かれ、同寺管長で「宗教者九条の和」呼びかけ人の信楽香仁さんや、能楽笛方森田流の帆足正規さんらが、命や平和の尊さ、憲法守れの熱い思いを、参加した三百十人に語りました。

 信楽管長は、自然や生命を大切にする鞍馬寺の信仰に触れながら、「平和でありたいと願う心を発信すれば天地に響き、祈りや願いにこたえてくれます」「(平和を願って)集まり活動することは尊いことです。端の方に私も加わらせていただき、お祈りしていきたい」と語りました。

 「杜若(かきつばた)」を演奏した帆足さんは、西宮の空襲で母と妹が死んだ情景などをときおり声を詰まらせて語り、「二度と戦争のある社会にしてはいけないと国として宣言したのが憲法なのに。心配だ」と述べました。

 「…『日本国憲法』は平和の基盤、日本が世界に誇れる宝です」など、境内に掲示されている“憲法守ろう”とのメッセージが朗読されました。

 知人に誘われた石田ミツさん(79)=左京区鞍馬=は「ありがたいお話でした。義兄も兵隊で行ったまま帰らずじまい。戦争はくり返してはなりません」と話していました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp