2005年5月22日(日)「しんぶん赤旗」

「慰安婦」問題

解決には謝罪と補償

奈良 吉川議員招きつどい


 日本がアジアへの侵略戦争のなかで強制動員した「従軍慰安婦」の問題を考えようと二十一日、日本共産党の吉川春子参院議員を迎えたつどいが奈良市内で開かれました。同実行委員会、奈良県平和委員会が主催したもの。

 つどいでは主催者の中田郁江さんらが「慰安婦」の記述がどの教科書からもなくなったことなど危険な動きのもとで、「いま草の根でやれることは何か」と考えて企画したとあいさつしました。

 吉川議員は「慰安婦」問題の解決に一番必要なのは政府の謝罪と被害者への補償だと強調。一九九三年に「慰安婦」動員は政府が関与したと認めた一方で、小泉首相の靖国参拝やNHK番組への政治介入などがアジア諸国の不信を強めていると指摘しました。

 また日本共産党が戦後処理問題対策委員会を早くから立ち上げ、被害者の思いに立った法案を提出し、その後も野党で共同提案していることを紹介。

 最後に改憲と戦争美化の動きがあるが「日本には憲法九条というすばらしい財産がある。女性の人権の最大の侵害である戦争をおこさないように九条を守る運動を大きく」とよびかけました。

 吉川議員の話に先立ち、女性国際戦犯法廷の記録「沈黙の歴史をやぶって」(改ざん前)のビデオを見ました。


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