2005年5月20日(金)「しんぶん赤旗」

NPT実質討議へ

主要委員会の議題決定


 【ニューヨーク=山崎伸治】国連本部で開かれている核不拡散条約(NPT)二〇〇五年再検討会議は十八日午後の本会議で、実質的討議をおこなう三つの主要委員会への議題の振り分けと、具体的な問題を取り上げて話し合う補助機関の各委員会への設置を全会一致で決めました。これで開会十三日目の十九日午前から、ようやく実質的討議が始まります。

 日程が大幅に遅れたため、当初の予定より討議時間が短縮され、最終日二十七日に採択する予定の「最終文書」策定にも影響が出そうです。

 最後までもつれていたのは、各主要委員会に割り当てられた時間のうち、委員会の話し合いと補助機関の話し合いとに振り分ける割合をどうするかという問題でした。十七日の本会議非公式会合では、具体的な数字が示されたものの、意見が分かれ、その後の協議でもまとまらなかった結果、二〇〇〇年再検討会議と同じ比率でそれぞれの主要委員会が決定することで妥協が成立しました。

 第一主要委員会はおもに軍縮問題を議題とし、補助機関は新アジェンダ連合国が議長を務め、核軍縮と安全の保証を取り上げます。第二主要委員会はおもに保障措置、非核地帯を議題とし、補助機関は西側グループ国が議長を務め、中東問題を含む「地域問題」を中心に話し合います。第三主要委員会はおもに核の平和利用を議題とし、補助機関は非同盟グループ国が議長を務め、条約からの脱退問題を検討します。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp