2005年5月16日(月)「しんぶん赤旗」

「死者500人」情報も

ウズベク軍発砲

難民多数が越境


 【モスクワ=田川実】行政府や刑務所を占拠した武装集団と集会の市民に軍が発砲して、多数の犠牲者が出た中央アジア・ウズベキスタン東部アンディジャンでは、十五日も多数の兵士や装甲車などが出動、厳戒体制が敷かれています。兵士が警告なしで市民に発砲したとの情報もあります。

 一方、公式発表はないものの、民間被害の大きさも次第に明らかになっています。

 ロシアのテレビは十四日から、同日のアンディジャンの様子を放映、路上の遺体を次々にトラックに載せる市民や兵士を映しました。初老の男性は「軍が女、子どもを殺した」と叫びました。英BBC放送は、約五百人の遺体が市第十五小学校に安置され、遺族は墓を掘っていると伝えています。

 同市からは、難民数千人がキルギスとの国境にあるカラス市に向かって押し寄せ、川に臨時の橋を渡し、すでに五百人以上がキルギスに越境したとされます。キルギス当局は五日間に限って越境者の滞在を許可し、負傷者を手当てするとともに、刑務所からの脱出者がいないかどうか調べています。また国連や国際赤十字の代表も現地に入りました。

 ウズベキスタンの欧州安保協力機構(OSCE)代表部は十四日、紛争調停の用意を表明しました。OSCEは三月のキルギスでの政変でも調停活動をしました。


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