2005年5月5日(木)「しんぶん赤旗」

日本原水協 交流集会開く

米英仏の団体と連帯を呼びかけ


写真

集会の休憩時間中に各国非政府組織の代表からメッセージを書いてもらうなど交流する日本原水協代表団=3日、ニューヨーク(本吉真希撮影)

 【ニューヨーク=本吉真希】日本原水協の核不拡散条約(NPT)再検討会議要請代表団は三日、ニューヨークで「核兵器廃絶へ世界の反核運動とのNY交流集会」を開きました。参加者約三百人は米国、英国、フランスの反核・反戦団体の代表とともに核廃絶に向け、被爆六十年の今年に大きな連帯をつくろうと呼びかけました。

 米フレンズ奉仕委員会のプログラム調整委員、ジョゼフ・ガーソンさんは、地元紙が一日のデモを掲載したことを紹介。「多くの日本人が参加したことでクローズアップされた。代表団が来てくれたことは私たちの勝利だ」と参加者を激励しました。同会は、日本原水爆被害者団体協議会の運動の献身をたたえ、今年のノーベル平和賞に推薦しています。

 「被爆者の活動に強く感動している」と話した9・11遺族有志の会(ピースフル・トゥモローズ)のアンドレア・ルブランさんは「努力をともにし、日本の運動との関係を強化したい」と発言しました。

 「すべての運動を被爆六十年に結びつけたい」と述べた英核軍縮運動(CND)議長のケート・ハドソンさんは「核保有国にNPT第六条を守らせることが、広島・長崎の悲劇を繰り返さないことだ」と発言。

 ハドソンさんは、イラク戦争開戦前の二百万人デモ成功の先頭に立った人。「運動を大きくするのに重要なことは」との会場からの問いに、「誰の心にも通じるスローガンを」と答えました。

 「軍縮の促進を政府に訴えるためニューヨークに来た」と話すフランス平和運動共同議長のピエール・ビラールさんは、「原爆の被害は過去ではなく未来のための記憶。八月の原水爆禁止世界大会に若者百人の代表団を送りたい」。

 会場から運動推進のための多くの質問が出されました。アメリカ・ピース・アビ(平和の寺院)のドット・ワルシュさんも参加し、互いのプロジェクト成功のため協力し合おうと発言しました。

 日本原水協の高草木博事務局長は「いまほど国際連帯が必要なときはない」「原水爆禁止世界大会に向け、大きな波をつくろう」と呼びかけました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp