2005年5月4日(水)「しんぶん赤旗」
NPT会議 原水協が行動
世界青年のつどい
みんなで手つないで
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【ニューヨーク=本吉真希】NPT(核不拡散条約)再検討会議が米国・ニューヨークの国連本部で始まった二日、世界中の核廃絶を求めて集まった日本原水協代表団の青年たちとアメリカ、フランスの青年らが「核兵器なくそう世界青年のつどい in NewYork」を開きました。約二百四十人が参加、運動で得たものを夏の原水爆禁止世界大会につなげようと確認し合いました。主催は世界青年のつどい準備委員会。
つどいの冒頭、広島で被爆した児玉三智子さん(67)が体験を証言。広島で被爆したことで、自身と娘の最初の結婚が相手側から破棄されたと語りました。「娘は戦争も原爆も知らない。原爆を落とされたときの悲惨さは、六十年たったいまも私たちの心を傷つけている。若い力で核廃絶に向けて力を出し、希望ある世界にしてほしい」と語りました。
ほかに、「広島・長崎の(被爆者の)声が核の使用をやめさせてきた。それを受け継ぐのが私たちの責任だ」「被爆者の話を若い人たちで聞くことが大事だ」との発言がありました。
アメリカフレンズ奉仕委員会のローレンス・バーグさんは、「被爆の実態を聞き、悲しい体験が二度と起こらない世界にしよう」と呼びかけました。
フランス平和運動のランバルド・ファビヤンさんは戦争で人権が侵害されていると指摘。「打開するために力を注ごう」と訴えました。被爆地・広島の青年は「みんなで手をつなぎ合えば戦争を解決する芽は育つ。核廃絶の夢を実現させたい」と発言。会場からも「きのう(一日)のデモの経験を生かしたい」などの意見が出ました。