2005年5月3日(火)「しんぶん赤旗」
廃絶へ道筋つけよう
広島・長崎両市長訴え
【ニューヨーク=山崎伸治】一日、「核兵器ノー、戦争ノー」集会で広島市の秋葉忠利市長と長崎市の伊藤一長市長がそれぞれ登壇し、核兵器廃絶を訴えました。
秋葉市長は「平和市長会議」に参加の市長らと登壇し、「私たちは沈黙し、紛争やテロが核戦争に拡大することを見過ごしはしない」と決意を表明。「核兵器は死を招く地球のがんであり、外科手術が必要だ。重要なのは圧倒的多数の世界の人たちが核兵器を廃絶したいと考えていることだ」とのべ、「核兵器とのたたかいに、私たちは勝てるし、勝たねばならない」と強調しました。
伊藤市長は、「長崎に原爆が投下されてまもなく六十年を迎える。しかしその間、核兵器は一発も使われていない。核兵器がいかに恐ろしいものであるか、無意味なものであるか、使えば世界から非難が起こるものであるか、核保有国は知っている。それがわかっていながら、なぜ小型核兵器をつくらねばならないのか」と批判。「NPT再検討会議が始まる。みなさんの声、力、英知を集めて成功させて、核兵器廃絶の道筋をつけよう」と訴えました。