2005年5月3日(火)「しんぶん赤旗」

「核廃絶を」NYに響く

4万人デモ

NPT会議前日


 【ニューヨーク=本吉真希】太鼓やギター、そして核兵器廃絶への思いを込めた歌声が一日、ニューヨークの街に響きました。核不拡散条約(NPT)再検討会議の開会を翌日に控え、米国の平和団体「廃絶二〇〇〇」と「平和と正義のための連合」(UFPJ)が主催した行進と集会に四万人以上が参加しました。

 行進の先頭には秋葉忠利・広島市長や伊藤一長・長崎市長、被爆者らが立ち、国連本部近くから集会会場のセントラルパークまで三・二キロを二時間近くかけて行進。八百人を超える日本原水協の代表団は、「いま、核兵器の廃絶を」と英語と日本語で書いた約十メートルの横断幕をいっぱいに広げ、各国からの参加者とともに行進しました。

 和服やはっぴを着た人、「子どもたちに青い地球を」などのメッセージが書かれた布をマントのようにはおる人、うちわや小さなこいのぼりを手にする人…。核のない平和な世界をさまざまな形でアピールする行進に、街を歩く人たちも身ぶり手ぶりで気持ちを交わしました。


NPT再検討会議

 一九七〇年に発効した核不拡散条約(NPT)で決められた事項が遂行されているかどうかを点検するため、同条約第八条に基づき、発効から五年ごとに開かれている会議。

 NPTは、六七年一月一日より前に核爆発装置を製造、爆発させた五カ国以外の国が核兵器を保有することを禁じると同時に、第六条で核軍縮のために「誠実に交渉を行う」ことを核保有国に「約束」させています。前文は、「核兵器の製造を停止し、貯蔵されたすべての核兵器を廃棄」することを「希望」すると述べています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp