2005年5月2日(月)「しんぶん赤旗」

エジプト大使「敬意」

日本原水協がNYでシンポ

核廃絶署名


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公開シンポジウムで発言者の言葉を熱心にメモする原水協代表団=4月30日、ニューヨーク(本吉真希撮影)

 【ニューヨーク=山崎伸治】ニューヨーク訪問中の核不拡散条約(NPT)再検討会議日本原水協要請代表団は四月三十日、同市内のセント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂で公開シンポジウムを開き、各国政府代表や米国の平和団体代表らを交えて、核兵器廃絶をテーマに議論しました。

 パネリストとして発言したエジプトのマゲド・アブデラジズ国連大使は、再検討会議に提出される三百万人の「いま、核兵器の廃絶を」署名に言及。「道義的な責任感を強く感じさせる。各国政府にも圧力をさらにかけるものだ。みなさんが私たちに支持を寄せていることに感謝し、そのエネルギーに敬意を表したい」と述べました。

 反核組織の国際ネットワーク「廃絶二〇〇〇」の全米調整者のジャクリーン・カバソ氏は、NPTの定める責務を米国が果たしていないと批判。「困難はあるが、へこたれてはいけない。はるばるニューヨークに来た勇気ある被爆者の導きに従おう」と呼びかけました。

 会場は、一八九二年に着工され現在も建築中の世界最大級のゴシック式大聖堂。バラをかたどったステンドグラスが見下ろす会衆席に、この日ニューヨーク入りした人々を含む約八百人の代表団が総結集しました。

 熱心にノートを取りながら討論を聞いていた京都の飯田岳志さん(27)は、「今回の再検討会議は重要だと地元で訴えてはきたが、議論を聞いて世界の場でもそうだということがわかった」と感想を語りました。


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