2005年5月1日(日)「しんぶん赤旗」
あすからNPT会議
「核廃絶を」NYで反響
マンハッタン 日本原水協が署名
【ニューヨーク=本吉真希】核兵器廃絶の「約束」実行をさらに迫るか、核兵器使用政策に走る米国の横暴を許すか―。核兵器をめぐる動向に大きな影響を及ぼす核不拡散条約(NPT)第七回再検討会議が、二日から米ニューヨーク市の国連本部で始まります。会議を核廃絶への転機にしようと、日本はじめ各国の市民が続々と同市に到着。街頭署名、各国政府代表への請願、記者会見と、フル回転で活動しています。
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「サインプリーズ」。NPT(核不拡散条約)再検討会議を目前に控えた二十九日、ニューヨークのマンハッタン街頭でペンと折り鶴を差し出し、日本原水協要請代表団が「いま、核兵器の廃絶を!」の署名を呼びかけました。繁華街の数カ所での行動に百人を超える人々が参加。肌寒さが少し残る朝十時から約一時間で五百人以上の署名が集まりました。
「言葉の壁はあるけれど、アメリカも日本も核廃絶の思いは同じだと感じた」との感想が出たマンハッタン中心部の駅前。二十五人が参加し、核廃絶の横断幕を広げて訴えました。初めは「どう呼びかけていいのか」と戸惑っていましたが、終わってみると百七十人が足を止めました。
「核兵器をはじめとする大量破壊兵器は、どんなものでも人間としての道義に反している」と話したアニ・テルビジオンさん(42)。署名を終え立ち去ったあと、再び「人としての道徳的価値にも反しているわ」と気持ちを伝えに戻ってきました。
その思いを聞いた福岡市から参加の松山睦子さん(62)は「国連や日本の憲法が求めている平和を自分の日常の生活の思いにしている人と出会えてとてもうれしい」と話していました。