2005年4月26日(火)「しんぶん赤旗」

ビラ配布の自由守る

東京・葛飾で「会」結成


 東京・葛飾区のマンションで日本共産党の議会報告などのビラを配った荒川庸生さんが住居侵入罪で起訴されている弾圧事件で、荒川さんを支援する「ビラ配布の自由を守る会」が二十五日、同区内で結成総会を開きました。会は大学教授、同区内の労組、民主団体の代表らが呼びかけたもの。区民ら約百八十人が参加しました。

 被告の荒川さんは「事件は共産党のねらいうちで、法の下の平等に違反する。裁判所には憲法をきちんと判断してほしい」と訴えました。

 会の世話人の鈴木徹衆・日本宗教者平和協議会理事長は「これは、国民の権利を守る大きなたたかいだ」と話しました。

 世話人の小沢隆一・静岡大学教授が講演。政治的ビラなしに主権者は適正な判断はできないこと、ビラが嫌でも主権者同士の話し合いで決着すべき問題で、権力が出てきてはいけないことなどを強調しました。

 大分県豊後高田市の公職選挙法弾圧事件被告の大石忠昭さんは「市民は『大石こそ正しい選挙をやった』といってくれる。五万以上の署名が集まり、裁判所を動かしている。荒川さんの事件の本質を伝えてほしい」と訴え。

 国家公務員法弾圧事件被告の堀越明男さんも「『憲法守れ』のビラをまくのは当然。違法捜査をした公安警察こそ犯罪者だ。荒川さんと一緒にたたかいぬきたい」と訴えました。

 総会では日本共産党の高橋信夫葛飾区議団長(都議候補)があいさつしました。


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