2005年4月25日(月)「しんぶん赤旗」
あす非核地帯会議
全世界への拡大目標に
【メキシコ市=松島良尚】世界の四つの非核地帯に属する代表が初めて一堂に会する非核地帯国際会議が、五月二日からの核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に二十六日、メキシコ市で始まります。二十八日までの予定です。
参加が予定されているのは、中南米(トラテロルコ条約)、南太平洋(ラロトンガ条約)、東南アジア(バンコク条約)、アフリカ(ペリンダバ条約)の各非核地帯条約への加盟国と単独で非核国宣言を行っているモンゴルの計百八カ国。核保有国や日本などもオブザーバーとして招待されています。
会議の目的は、「非核化の体制を全世界に広げるため、非核地帯諸国の協力と連携を推進すること」(メキシコ外務省)。二〇〇〇年のNPT再検討会議で確認された核兵器廃絶の「明確な約束」の履行を核保有国に迫る宣言が提案されています。
非核地帯国際会議の開催計画は、ブラジルやニュージーランドなどが提案、昨年十二月に国連総会で採択された決議「南半球と非核地帯」に含まれていました。
その討議のさい、メキシコが五月二日からのNPT再検討会議の前に自国で開催したいと名乗り出たことから実現に至りました。
開会式では、広島の秋葉忠利市長が平和市長会議を代表してあいさつする予定です。