2005年4月24日(日)「しんぶん赤旗」

友好関係、歴史、反日デモめぐり

日中の首脳が会談


 【ジャカルタ=鈴木勝比古】アジア・アフリカ首脳会議出席のためインドネシアを訪問中の小泉純一郎首相は二十三日夜、ジャカルタで中国の胡錦濤国家主席と胡氏滞在のホテルで約五十分会談しました。靖国神社参拝や教科書問題、中国での反日デモをめぐって悪化する日中関係の打開が会談の焦点になりました。

 この会談では、日中友好を促進することでは一致したものの、胡主席は関係発展のためには歴史問題の解決が前提になるとの立場を表明。小泉首相は「靖国神社参拝については適切に判断する」との従来の立場を繰り返しました。

 会談後の記者会見で小泉首相は、「首脳会談では対立や反日・反中国感情に惑わされることなく、両国の友好がアジアと世界にとっていかに重要かを共有しようと会談に臨んだ。胡主席もまったく同じで、きわめて有意義で、よい会談ができたと思う」と述べました。首相は反日デモについて「中国側に在外公館の保護について適切な対応を要請した。胡主席から靖国問題と歴史問題について話が出された」と述べました。

 一方、胡主席は会談直後に記者会見し、両国関係について、対立するのは両国に傷がつくし、友好を進めれば両国が勝者になれると強調したうえで、一連の反日デモの責任は日本側にあると指摘。「日本は歴史と台湾問題で中国とアジア人民の感情を傷つけた。中国とアジアの人民の強烈な反応を日本は真剣に受けとめるべきだ」と述べました。

 そのうえで胡主席は、▽過去の歴史を反省するという言葉を行動の上で表し、二度と中国人民の感情を傷つけることはしない▽台湾独立不支持の約束を実際の行動で示す▽両国の協力と交流をいっそう拡大する▽対等な協議を通じて問題を妥当に処理▽両国の広範な分野での交流をさらに拡大―などを提案したことを明らかにしました。


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