2005年4月19日(火)「しんぶん赤旗」

米軍司令部座間移転

力をあわせ阻止へ

志位委員長が相模原・座間両市長と懇談


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地図を広げ小川勇夫相模原市長(右)と懇談する志位和夫委員長=18日、神奈川・相模原市役所

 米陸軍第一軍団司令部(在ワシントン)の、キャンプ座間(神奈川県相模原市、座間市)への移転問題で、両市では市長、市議会、市民がそろって移転反対の声を高めています。日本共産党の志位和夫委員長は十八日、両市を訪ねて、小川勇夫相模原市長、星野勝司座間市長と懇談しました。

 両市長は、司令部移転が同基地の機能強化・恒久化につながるもので、市のまちづくりにとって重大な障害になるとの認識を示しました。志位氏は両市長を激励し、「私たちも移転反対の一点で力をあわせ、がんばります」とのべました。

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星野勝司座間市長(左)と懇談する志位和夫委員長=18日、神奈川・座間市役所

 小川相模原市長との懇談で志位氏は、市がホームページで市民の意見を聞いたり、基地の早期返還を求めるポスターを作るなど取り組みを強めていることに「みなさんの切実な気持ちが伝わってきます」と語り、「日米両政府が司令部の指揮範囲を『極東限定』にするという報道があるが、何の保証もないごまかし」と指摘しました。

 小川市長は、同市の地図を広げてキャンプ座間をはじめ、相模総合補給廠、米軍住宅地区の市内の米軍施設が道路整備などまちづくりに大きな影響を与えていることを説明。「戦前の旧日本軍の基地ができ、戦後米軍基地となって七十年になるが、いいことは一つもない。司令部の移転で、これから三十年も五十年も基地があるのには耐えられないというのが市民の感情です」と語りました。

 一方、星野座間市長は、市と市議会、市民団体による「キャンプ座間米陸軍第一軍団司令部等移転に伴う基地強化に反対する座間市連絡協議会」(会長・座間市長)が、この日から移転反対の署名運動を始めたことを紹介し、「十三万の人口の過半数を集めたい」とのべました。

 また、移転規模が縮小されるとの一部報道にふれて、「私たちはこれ以上の基地の恒久化は望まない。多少、縮小されたり、違った形で移転されたとしても、基地の強化と考えざるをえない」とのべ、あくまで移転に反対していく考えを強調しました。

 志位氏は「署名が過半数を超えれば、政府に衝撃を与えます。私たちも相模原市と座間市の運動に連携し、米軍基地の強化・恒久化を許さない全国各地のたたかいの連帯を強めて、基地のない日本への道を開くために力をつくします」と決意をのべました。

 懇談には、大森猛前衆院議員、畑野君枝前参院議員、河野幸司県議団長、相模原・座間両市の党市議団が同席しました。



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