2005年4月16日(土)「しんぶん赤旗」

「憲法守れ」

平和・男女平等支えてきた

5・3集会実行委 議決強行に抗議


 衆院憲法調査会が五年間の活動をまとめた「最終報告書」を議決した十五日、5・3憲法集会実行委員会が呼びかけ、国会前で抗議しました。


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改憲を方向付ける報告書の議決は許せないと唱和する人たち。前列左端は山口富男衆院議員=15日、衆院議員面会所前

 前日の院内集会につづく行動で、午前十時から「憲法改悪許さないぞ」「憲法守れ」と国会に向かって唱和しました。

 参加者は「改憲を方向づける報告書を議決するのは認められない」「調査会は憲法を変えるという結論を出すものではなかったはず」と、次々に訴えました。

 同十時五十分に議決。「めちゃくちゃですよ。国民の意思を無視している」と東京・江戸川区の山口明子さん(69)は憤ります。「十歳で終戦を迎え、いまの憲法が『新憲法』と呼ばれた時代に育ちました。防空ごうで過ごしてきたため、平和っていいものだと実感しました。男女平等が実現し、母が選挙に行く姿も見てきました。その権利を支える憲法を変えようとするなんて許せない」

 調査会に出席していた日本共産党の山口富男衆院議員が報告に立ち、最終報告書が改憲派議員の多数決で決められたと批判。「一致できるところで共同を広げ、なんとしても、憲法を守りぬきましょう」と呼びかけました。吉井英勝衆院議員と井上哲士参院議員もあいさつしました。


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