2005年4月14日(木)「しんぶん赤旗」
座間移転狙う米軍司令部
「役割限定」はごまかし
「受入れ」報道で 志位委員長が批判
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日本共産党の志位和夫委員長は十三日、国会内で記者会見し、米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間移転を日本政府が受け入れた、という報道にかかわり、司令部機能の役割限定という日米両国政府の“ごまかし”を批判、基地の強化・固定化の動きとのたたかいを広げていく考えをのべました。
志位氏は、現在すすんでいる米軍再編について、(1)「日米同盟」の世界化(2)米軍と自衛隊の一体化(3)在日米軍の司令部機能、機動性の強化―という特徴をあげたうえで、「基地の固定化、強化が全体の方向になっている」と指摘しました。
今回の報道で、座間の司令部の指揮範囲が「極東限定」であることが日本政府の「受け入れ」の口実になっていることについて、「『司令部の役割限定』というのは何の保障もないごまかしだ。現に在日米軍基地はアフガン戦争、イラク戦争の出撃拠点とされている。第一軍団司令部移転は在日米軍の四軍―陸・海・空・海兵隊が地球的規模で展開する体制を強化することになる」と批判しました。
志位氏は、沖縄県・下地島でのたたかいにふれ、日米政府の「基地負担の軽減」「司令部の役割限定」などの“ごまかし”を見破って、基地撤去のたたかいを前進させる重要性を強調。党として力をつくすことをのべました。