2005年4月12日(火)「しんぶん赤旗」
地震対策など求める
吉井議員ら玄海原発を視察
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「原発の危険性から住民を守るよう、困難があっても安全確保へ十分に点検をはかってほしい」―。九州電力(福岡本社、松尾新吾社長)が加圧水型軽水炉の玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)にプルサーマル計画を導入する問題で、日本共産党の吉井英勝衆院議員は十一日、玄海原発を視察し、応対した樋口勝彦所長らと懇談しました。
懇談では、樋口所長が玄海原発の現況などを説明。これにたいして吉井議員は、これまでプルトニウムを燃料にする高速増殖炉「もんじゅ」の事故や美浜原発3号機二次冷却水漏れ事故など、同計画の核燃料サイクルの破たんや原発の老朽化の事故などを指摘。福岡県西方沖地震にもふれ、住民の不安にこたえるためにも、原発の耐震設計基準の見直し、同計画での住民に影響を及ぼす被爆線量の数値を明らかにすることなど、十分な点検を求めました。
この後、一行は約三十年間稼働の定期点検で運転停止している1号機のタービン建屋や原子炉格納容器内を視察しました。視察、懇談には日本共産党の田村貴昭衆院比例候補、武藤明美県副委員長・前県議や唐津市議、玄海町議、玄海原発住民会議の代表ら十一人が参加しました。