2005年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
副知事を証人喚問へ 東京
また貸し問題 都議会百条委が決定
東京都の外郭団体「社会福祉事業団」が、都有地に都の補助金で建設した「社会福祉総合学院」(練馬区)を民間学校法人にまた貸ししていた問題で、都議会調査特別委員会は二十三日、浜渦武生副知事、赤星経昭総務局長、松沢敏夫財務局長、幸田昭一福祉保健局長を二十九日に証人喚問することを決めました。
同調査特別委員会は、地方自治法一〇〇条にもとづく特別委員会(百条委員会)で、関係者の証人喚問の実施など、強力な調査権限を持ちます。証人が証言を拒んだり、偽証したりした場合は処罰されます。
問題の「社会福祉総合学院」は、都が土地を無償で貸与して二〇〇一年四月に開校。しかし、半年後の同年十月に都が民間への業務委託を決定し、民間学校法人が同学院の建物のほとんどを使用しています。二〇〇三年二月、日本共産党の大山とも子都議が都議会厚生委員会でとりあげ、「民間学校法人のために、税金で学校を建ててやったようなもの」と問題点を指摘し、是正を求めていました。
委員会に先立つ理事会で、日本共産党の、そねはじめ都議は、福祉施設を次々に民間に委ねていく石原慎太郎都政の「福祉改革」の中で起きた問題として徹底究明する立場から、浜渦副知事らとともに、石原知事の証人喚問を求めました。

