2005年3月22日(火)「しんぶん赤旗」

自衛隊誘致反対です

町民の2割、1,200人が集会

沖縄・伊良部町


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「下地島の軍事利用許すな」「平和な島を守ろう」とシュプレヒコールをあげる集会参加者たち=21日、沖縄県伊良部町

 沖縄県宮古郡の伊良部町議会が、同町のパイロット訓練飛行場・下地島空港への自衛隊誘致を賛成多数で決議(十六日)したことにたいして怒りの声が町内外に広がるなか、誘致決議に反対する住民集会が二十一日、同町の佐良浜漁港前広場で開かれました。お年寄りから小学生まで、町民の二割にあたる約千二百人がぞくぞくと詰めかけ、熱気に包まれました。

 集会は、自衛隊誘致に反対する住民委員会、下地島空港施設労組や青年団の有志らが共催したもの。同集会実行委員会の福島政晴委員長をはじめ、決議に反対した町議や青年、主婦らが決意表明しました。さらに高校生や中学生も意見発表し、いっそう大きな拍手がわき起こりました。

 沖縄本島の大学に進学し島を離れる高校三年生の大城真実さんは「自衛隊が誘致されれば、この島は爆音で悩まされ、私たちの故郷は奪われてしまう」と語り、中学三年生の譜久島梓さんは「青い空と海を奪われ、戦争の影がちらつく、そんな島をいったい誰が望むのか」と訴えました。

 会場には、同町の浜川健町長も姿を見せ、「町議会には町民の声を聞いてもらって、すばらしい島を守るためにともに立ち上がろう」とよびかけました。

 集会には、日本共産党の嘉陽宗儀県議、上里樹平良市議も駆けつけ、参加者を激励しました。

 子連れで参加した同町の主婦(38)は「自衛隊がくれば、米軍も来るのは明らかです。家の鍵も閉めたことのないのどかな島ですが、子どもたちの安全が守られるかがとても心配。米軍も自衛隊も絶対に反対です」と話していました。


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