2005年3月21日(月)「しんぶん赤旗」
地下鉄サリン10年
「あの日を忘れない」
霞ケ関駅で遺族ら献花
死者十二人、負傷者約五千五百人に上る犠牲を出した地下鉄サリン事件は二十日、発生から十年を迎えました。当時助役だった高橋一正さん=当時(50)=と菱沼恒夫さん=同(51)=が死亡した東京都千代田区の霞ケ関駅では同日朝、駅員らが黙とうをささげ、「二人の遺志を引き継ぐ」と駅の安全確保を誓いました。
午前八時の時報とともに、藤原明博同駅首席助役(51)の号令で職員二十四人が三十秒間黙とう。西川昭駅務区長(55)らが設置された献花台に次々と白いユリの花束をささげました。
西川駅務区長は、事件を記録するプレートの前で「亡くなられた方々に対し深い哀悼と、今なお病床で苦しむ方々の一日も早い回復を祈っている。事件はまだ解決していないので早く解決してもらいたい」と話しました。
当時、同駅駅務区長だった野尻辰秀管財部長(53)は「十年という年月の早さを感じる。あの日のことは今でも忘れない。私どもの誇りである(殉職した)二人の行動を伝え続けて行くのが私自身の務め」と語りました。
献花に訪れた菱沼さんの妻美智子さんは「あの日さえなければ人生は変わらなかった。(松本智津夫被告は)真実を語ってほしい」。高橋さんの妻シズヱさんは「被害者支援をこれからも訴えていく」と話しました。

