2005年3月19日(土)「しんぶん赤旗」
非核の港 世界に
「神戸方式」30周年デモ
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神戸港に入港する外国艦船に非核証明書提出を義務づけた非核「神戸方式」のもとになった市議会決議(核積載艦艇拒否決議)から、三十周年となった十八日、兵庫県原水協などが神戸市三宮で、朝は街頭宣伝、昼にはデモをおこない、「非核『神戸方式』を世界に広げよう」とアピールしました。ニュージーランド平和評議会議長のバーニー・リチャーズさんがデモにかけつけ、「神戸とニュージーランドという、世界の二つの非核の地で、いっしょにがんばりましょう」とあいさつし、大きな拍手を受けました。
一九六〇年から七四年までに四百三十二隻が入港していた米軍艦は、「神戸方式」実施以降、一隻も入港していません。「神戸方式」に学んだ非核の港湾をめざすとりくみは全国に広がっています。二〇〇〇年の国連NGOミレニアムフォーラムは「世界の政府が実施すべき措置」として、「神戸方式」と同じ方法で非核地域拡大を提唱しました。
アメリカが核使用を含む先制攻撃戦略をとり、日本を出撃拠点にしようとするもとで、「神戸方式」の意義はいっそう大きくなっています。
夜には記念レセプションが開かれました。十九日には「非核の港へ交流集会」が神戸市で開かれます。