2005年3月18日(金)「しんぶん赤旗」

韓国政府が対日関係の基本姿勢と対応方針を発表


 韓国政府は十七日、竹島問題や歴史わい曲教科書問題など、日韓関係の最近の状況を受けて、新たな対日関係の基本姿勢と対応方針をまとめ、声明文という形で発表しました。

 声明は、韓国政府がこれまで日本政府に対して、「不幸な過去の束縛から脱して未来に向けて協力しようというメッセージを持続的に伝達してきた」にもかかわらず、「最近、日本国内の一角で起こっている独島(竹島の韓国名)および歴史問題関連の一連の行動形態」は、「過去の植民地侵奪を正当化しようとする意識が内在している重大な事案」であり、「断固として対処していく」としています。

 その一方で声明は、日本が「未来の北東アジアの平和と安定をともに具現していくパートナーであり、運命共同体であるという信頼と希望を放棄しない」として、「政治・外交的交流を持続させ、経済・社会・文化および人的交流を変わらず増進」していくとのべています。


竹島問題は歴史的事実と道理にもとづき話し合いで解決を

 竹島問題については、十六日に、島根県議会で「竹島の日」を制定する条例が可決された問題をうけ、志位委員長が記者会見で、「歴史的にも、わが国に竹島の領有権があるという日本政府の主張には根拠がある」とのべるとともに、「韓国の主張にも検討すべき問題がある」として、「日韓双方とも一方的な措置をとらず、歴史の事実と道理にたって話し合いによる解決をすすめるべきだ」という考えを表明しています。


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