2005年3月15日(火)「しんぶん赤旗」

“増税賛成党だけでは翼賛政治”

社会保障協議めぐる
公明党の主張を批判

市田氏


 「財源として消費税増税賛成の党だけ集まれというのは翼賛政治」――日本共産党の市田忠義書記局長は十四日、国会内での記者会見で、社会保障制度見直しの協議から財源に消費税をあてることに反対する党を排除しようという公明党の主張を批判しました。

 冬柴鉄三公明党幹事長が十一日、自民・公明・民主三党幹事長会談後の記者会見で、「税をどう考えるかについて否定的な党も野党の中にある。大事なことは、話すときに否定的な人たちを入れてやるのは大変でないか。真摯(しんし)に話し合うのは三党でやるのがいい」とのべたことへの反論です。

 年金という国民にとって大事な問題。「真摯(しんし)な話し合い」でよりよい制度をつくってほしいというのが国民の願いです。市田氏は「前提抜きに、すべての政党がそろって協議すべきだ」と求めました。事柄が大事であればあるほど、異なる考え方も含め、ぶつけあうべきでしょう。それが民主主義なのですから。

 市田氏は、「考えの一致するものだけで協議しようというのは戦前の翼賛政治と同じだ」と指摘しました。公明党が主張するような「翼賛協議」では、大増税と国民の暮らし破壊しか、出口はなくなります。


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