2005年3月11日(金)「しんぶん赤旗」

三宅村

帰島後初の議会

寺本議員 「廃棄物処理延長を」


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定例会で一般質問する寺本議員=10日、東京・三宅村

 約四年半に及ぶ避難指示が解除され住民の帰島が始まっている東京・三宅村(三宅島)で十日、指示解除後初の定例議会が始まりました。

 平野祐康村長は所信表明で、最重点施策として「三宅島空港の再開と特別養護老人ホームの再開」に取り組んでいくことを表明。復興の問題では「生活再建」「地域振興」「防災しまづくり」の三点を挙げました。「生活再建」については、保育園、小中学校の再開や保健医療体制の充実、観光の復興、営農再開に向けての支援などを行っていくことを明らかにしました。

 日本共産党の寺本恒夫議員は一般質問で、冷蔵庫や家具などの災害廃棄物処理の期限が、今月十五日までとなっている問題について「村民が帰って来るのは三月から四月にかけてが一番多い。七月までずれ込む人もいる」と期限の延長を強く求めました。担当課長は「検討したい」と答えました。火山ガスの高濃度地区の住民が帰島できない問題についての質問で、平野村長は「該当者に理解を得ながら集団で他地域に移ってもらう」と答えました。

 また、寺本議員は産業を復興するための支援策の十分な活用と新たな支援策の創設を求めるなど九項目にわたり村の考えを問いました。

 寺本議員は再質問で、帰島後、再開している商店を「勇気を持って開いてくれた」とし、村として融資できるようにしていくべきだと求めました。


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