2005年3月10日(木)「しんぶん赤旗」

仕事でも男女平等を 仏大統領

新法制定を表明


 【パリ=浅田信幸】フランスのシラク大統領は八日、五年以内に職業上の男女平等を実現するために新法を制定する意向を表明しました。

 フランスの女性の平均賃金は男性の80%。労使交渉で平等の実現を保証するための法律です。大統領は近く法案を提出するとのべました。

 また、ラファラン首相は政治的な平等原則を実効あるものにする「国民憲章」の制定をめざすことを明らかにしました。

 フランスでは、選挙の候補者を男女同数にすることを政党に義務づけた男女同数法が存在しているものの、違反金を支払えばよいとする政党の態度のため、国民議会の女性議員が12%にとどまっています。憲章の目的について同首相は、「男女平等をフランス民主主義の真の美徳とするためだ」とのべました。

 この日、パリでは女性デー恒例のデモが「暴力、貧困、新自由主義反対」をスローガンにして行われ、約二千人の女性が参加しました。


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