2005年3月9日(水)「しんぶん赤旗」

米軍、年200日近く使用

党調査団 東富士演習場を視察


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富士学校の概要について説明を受ける赤嶺議員(中央)、小泉氏(右端)、平賀元衆院議員(手前)=8日、富士学校内

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は八日、陸上自衛隊東富士演習場(静岡県御殿場市、裾野市、小山町)を視察し、同演習場を管理する富士学校から説明を受けました。このなかで、沖縄の米海兵隊が同演習場をほぼ通年、使用している実態が明らかになりました。

 赤嶺議員は「米軍は東富士演習場を何日、使用しているのか」と質問。富士学校側は「普通科の訓練などを合わせると、年間二百日近い年もある」と答えました。

 その後、赤嶺議員が防衛庁に確認したところ、二〇〇一年度には約百九十日の使用実績だったことが判明しました。一年間のうち、土日を除く大部分を米軍が使用していることになります。

 党調査団は、東富士演習場内で建設が進んでいる自衛隊の市街地戦闘訓練場も視察。来年三月の完成をめざし、学校やマンション、銀行、放送局などを模造したコンクリート製施設十二棟の建設が進んでいました。地下には複数の排水路が設置され、排水路を使った戦闘訓練ができるようになっています。

 米軍による同施設の使用について富士学校側は、「米側から要望は来ていない」としつつ、「具体的には決まっていない」として否定しませんでした。

 視察には、日本共産党の平賀高成元衆院議員、小泉親司基地対策委員会事務局長、御殿場市、裾野市、小山町の各議員らが参加しました。

 富士学校は、(1)普通科(歩兵)、特科(砲兵)、機甲科(戦車)の三部門での教育・訓練(2)東富士演習場の管理――を主な任務としています。


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