2005年3月2日(水)「しんぶん赤旗」

非正社員 57万人増

10-12月労働力調査 正社員の3倍超す伸び


グラフ

 総務省が一日発表した労働力調査の詳細結果によると、二〇〇四年十―十二月平均の正社員数は三千四百二十五万人で、前年同期に比べ十八万人増加し、パートや派遣社員など非正社員は、千五百八十五万人で、同五十七万人増えました。

 正社員が増加に転じたのは、四半期ごとの分析を始めた〇二年以来初めてですが、非正社員は正社員の三倍を超える伸びをみせています。役員を除く雇用者に占める非正社員の割合は31・6%となり、同0・6ポイント上昇しました。

 転職者数は三百四十二万人で、年齢別にみると二十五―三十四歳層が百十六万人と最多でした。転職者のうち、転職で収入が減った人は37・9%で、増えた人33・5%を上回りました。収入減の人が収入増の人より多いのは、男性は三十五歳以上、女性は二十五―三十四歳層と四十五歳以上となっています。

 完全失業者の失業期間は、「一年以上」が百九万人で最も多く37・8%(前年同期比3・1ポイント上昇)でした。仕事につけない理由は、四十五歳以上で「求人の年齢と自分の年齢が合わない」がトップで、四十四歳以下では「希望する種類・内容の仕事がない」の割合が最も高くなっています。

 「仕事がありそうにない」と求職活動をしていない潜在的失業者(完全失業者に計上されていない非労働力人口)数は百八十九万人で、前年同期比十二万人減りました。


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