2005年3月2日(水)「しんぶん赤旗」

建設見直しに言及

防衛庁長官 “掘削は継続”

沖縄新基地で赤嶺議員に


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質問する赤嶺政賢議員=1日、衆院予算委

 大野功統防衛庁長官は一日、衆院予算委員会で、沖縄県の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に代わる新基地を名護市辺野古沖に建設する計画について、「針の穴みたいな小さな穴かもしれないが、(在日米軍再編の日米協議のなかで)良い案が出てくれば(見直しは)当然だ」とのべました。大野長官が、同基地建設の見直しの可能性について国会で明言するのは初めて。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁です。

 一方で、大野長官は「現在、辺野古についての代案は出ていない。日米間でも協議していない」とし、「(見直しの)可能性は極めて極めて少ない」とものべました。

 日米両政府は、在日米軍再編について今後、数カ月間協議し、最終的な決着をはかる構えです。

 赤嶺氏は、政府が建設に向け強行しているボーリング(掘削)調査について、「サンゴを破壊するなど環境に重大な被害をあたえ、県民から厳しい批判を受けている」と指摘。「これから見直す可能性があるなら、結論が出るまで中止するのが当然だ」と迫りました。

 大野長官は「(今後の再編協議の結果)可能性がない場合、また(建設が)遅れてしまう。可能性がない場合にも備えておかなければならない」とのべ、あくまでボーリング調査を推進する考えを表明しました。

 赤嶺氏は「(中止は)最小限の県民への配慮というものだ。この期に及んでもボーリング調査を強行しようという態度は絶対に納得できない」と批判しました。


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