2005年3月2日(水)「しんぶん赤旗」

各国で運動壮大に

ビキニデー集会 核兵器廃絶誓う


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故・久保山愛吉さんの墓がある弘徳院にむけ行進する「献花墓参平和行進」参加者たち=1日、静岡・焼津市

 ビキニ水爆被災事件から五十一年目を迎えた一日、「3・1ビキニデー集会」が静岡県焼津市で開かれました。ニューヨークで五月に開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議を目前に核兵器廃絶の声を高めようと千八百人が参加しました。

 主催者報告した河井智康さん(原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員)は「集会は世界中の反核・平和を求める人々と、核をはじめ力の支配にしがみつく勢力とのつばぜり合いのなかで開かれている」と指摘しました。

 「廃絶2000」全米コーディネーターのジャクリーン・カバソさん、「フランス平和運動」のソフィー・レフィーズさん、日本原水協事務局長の高草木博さん、立命館大学教授の安斎育郎さんがパネル討論。カバソさんは、米国でも草の根運動の発展の可能性がでてきていると発言。「核保有国が核兵器に固執するなら、さらに世界中から孤立させよう」(高草木氏)、「核兵器をなくすことこそ平和の道」(安斎氏)と議論しました。

 第五福竜丸元乗組員の大石又七さん、ロンゲラップ環礁のアバッカ・アンジャインさんがビキニでの被災を証言、被災者が十分に救済されていないと訴えました。第五福竜丸元漁労長の見崎吉男さんがあいさつしました。

 焼津市の戸本隆雄市長があいさつし、広島、長崎両市長、静岡県知事らのメッセージが紹介されました。ワリード・ハッガッグ駐日エジプト大使館書記官が政府代表として参加しました。

 被団協、日青協、日本山妙法寺、東都生協の代表が発言。青年がいっせいに登壇、合唱しました。


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