2011年10月30日(日)「しんぶん赤旗」

泡瀬干潟工事中止を

紙議員 「防災からも無謀」


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(写真)紙智子参院議員

 日本共産党の紙智子議員は28日の参院沖縄北方特別委員会で、国が沖縄県沖縄市の泡瀬干潟の埋め立て工事を同日、本格的に始めたことを批判し、工事中止を求めました。

 同埋め立て事業は2009年10月、福岡高裁那覇支部が「経済的合理性がない」と中止を命令。工事は中断していましたが、市が新計画を策定し県と国が了承していました。

 紙氏は、東日本大震災で埋め立て地が地震や津波にぜい弱であることが明らかになり、枝野幸男官房長官(当時)が5月、津波と液状化を考慮して改めて検証すると約束したことにふれ、「検証はどうなっているのか」と問いただしました。

 川端達夫沖縄・北方担当相は、「液状化対策は埋め立てが終わってからの対策になる」と答えたため紙氏は、「まともに検証もしていないのに、埋め立てるのはおかしい」と批判。専門家も「防災の観点から無謀」と指摘し、毎年2・2億円の赤字となるため住民が「経済的合理性が認められない」と再提訴し、地元紙も裁判中の工事再開を批判していることを紹介し、「少なくとも判決が出るまで工事を中断すべきだ」と主張しました。





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